Healthcare Venture KNOT 2023、コミュニケーション会場の「医療者のキャリア」をテーマとした屋台の前半戦では、2024年で活動10周年となる介護業界のアイドル・ごぼう先生のキャリアについてお話を伺いました。
【キャリア屋台トーク1】
介護界のアイドル・ごぼう先生
Healthcare Venture KNOT 2023
開催日時:11月18日 13:00~14:00
会場:コングレスクエア日本橋
主催:キャピタルメディカ・ベンチャーズ、おうちの診療所 presented by 東京ウェルネスインパクトファンド
【登壇者】簗瀬寛|鍼灸師/健康体操クリエイター/ごぼう先生
【司会】河村由実子|株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ コミュニケーター
登壇者紹介
◆ 簗瀬寛|鍼灸師/健康体操クリエイター/ごぼう先生
1985年7月23日 愛知県岡崎市に誕生。日本福祉大学卒業。 大手鍼灸接骨院の勤務を経て、2014年に“高齢者の笑顔をつくる会社”株式会社GOBOUを創業。 喫茶店のようなデイサービス「リハビリカフェ倶楽部」を岡崎市に開設。(2020年に閉鎖) その一方で、全国各地の介護施設を中心に“大人のための体操のお兄さん”ごぼう先生として健康体操の普及に努める。 これまで全国500ヶ所、シニアを中心とした5万人以上と一緒に健康体操を行う。
かい「ご」よ「ぼう」で、大人の体操のお兄さんに
ごぼう先生は地域密着型デイサービスを運営しながら、座ったままできる体操を考案し、どうしたら世の中にもっと存在を知ってもらえるだろうかと考えながら活動をスタート。「最初はお金がないなかでもやれることをしていましたが、そこから思い切って自作でDVDを作って配っていったことがいい方向に動いていきました。今日はDVDが5枚も売れた…!と一喜一憂していた時期もあったんです」と当時を振り返りました。
それから大きな転機となったのは、活動を始めて2年ほど経ったタイミング。全国放送のTVニュース番組に特集を組んでいただいたことをきっかけに、他のテレビ番組への出演やDVDの販売数、講演の依頼数が増えていったそうです。ごぼう先生が今振り返ってみてよかったと思うことに、”座ったままの体操”というルールを自分で決めたことがあるといいます。「健康ってとても幅広い言葉です。だけど、間近でおじいちゃんおばあちゃんたちを見てきて、自分がこれだと決めてやってきたことが間違っていなかったと、だんだん自信に繋がっていきました」と語りました。
コロナ禍での大きな決断
コロナ禍では、緊急事態宣言の2ヵ月前に地域密着型デイサービスをたたんだことも大きな決断だったといいます。「経営をしながらごぼう先生としての活動も両方コミットしていけるのか、どちらが自分のやりたいことなのかを考え抜きました。その結果、自分が活躍できる場所として、今の働き方にして本当によかった」と当時を振り返ります。また、「介護業界を含め、時代の変化はここ数年特に加速していると実感しています。そのため、新しいことをやり始めるときには一番前に行きたい。そして、”楽しく伝える” という点においては、誰にも負けたくありません。自分のピークはまだこれからで、2025年には紅白歌合戦に出ると数年前から宣言しています。今後は高齢者の孤独予防に繋がることにもチャレンジしていきたいです」と将来について熱く語りました。
最後は、「僕の講演会に行くために外出して、もしそれが地域に出るきっかけになったら、そんな嬉しいことはないです。そういう方々の声を聞いて本当に続けてきてよかった。僕自身も次の10年先のステージはどうなっているかと楽しみつつ、コツコツと頑張っていきたいと思います」と締めくくりました。
医療介護従事者に向けた力強いメッセージが飛び交い、会場は終始、熱気に包まれました。ゲストトークセッションは、後半へと続きます。